Weekly Report ウィークリー・マクロ・スナップショット (Jan 30 2018)

株価評価の低いセクターの再評価;高成長セクター 投資テーマが明らかに変更 年初より、投資家は株価評価の高い銘柄からファンダメンタルズの改善が見られる低い銘柄に転換している。TMT(テクノロジー・メディア・通信)、ゲーム、自動車がアンダーパフォームする中、HSCEIとHSIでは不動産、銀行、証券、石炭、資材、石油、航空が最も上昇している。これは財務などファンダメンタルズの改善した株価評価の低い銘柄が再評価されるという当社の見通しと一致している。特に不動産セクターの熱狂は、強力な販売契約と回復した不動産価格によるものである。招商銀行(3968HK)の財務諸表では銀行資産の質の改善が見られ、利益成長は一桁台から前年比13.7%に伸びると同時に、NPL(不良債権比率)は2016年の1.87%から2017年には1.61%改善していることを示した。 サウスバウンド(南行き)資金も同様のトレンド 1月26日までに上海/香港のサウスバウンド・コネクトで最も活発に取引された10銘柄うち6銘柄は銀行株だった(2017年12月は3銘柄のみ)。同様に、深圳/香港のサウスバウンド・コネクトでは2017年12月のトップ10銘柄に銀行株は入らなかったが、10銘柄のうち2銘柄が活発に取引された。一方、深圳コネクトでは自動車、保険、スマートフォーン、不動産が売られ、上海コネクトでも自動車、保険が最も顕著に売られた。 一日のネット買い33億香港ドルと2倍以上 1月(1月26日まで)のサウスバウンドの一日の平均出来高は前月比54%増の201億香港ドルとなり、香港市場全体の12.9%を占めた(2017年12月から12.6%増)。一日の平均ネット買い付けは107%増の33億香港ドルとなる。この間の香港市場全体の出来高は前月比51%増の1,569億香港ドルとなった。 再評価の継続 現時点での力強いラリーにもかかわらず、金融、特に銀行の評価は2015年の水準を下回っているため再評価が可能であると当社は考えている。招商銀行と中国平安(2318HK)除く、銀行株は2015年のPBRを10-40%下回って取引されており、保険株、証券株は2015年の評価よりそれぞれ15-40%、50-60%安い。 出遅れの巻き返し 一方、過去数か月間にアンダーパフォームしたAACテック(20018HK)、サニー・オプティカル(2382HK)などのスマートフォーン関連やジーリー・オートモービル(175HK)、ブリリアンス・チャイナ(1114HK)などの自動車関連は割安で魅力的である。これらは底値を付けており、今後数か月の内に巻き返すチャンスがあると見ている。 依然として楽観的 全体として市場のラリーは終結していないと考えている。世界の景気回復と海外株式市場の勢いを背景に、継続的な収益の伸びや再評価銘柄を中心に香港市場は上昇を続けるとみている。HSIは12月6日の安値から17.4%高の4,930ポイント上げ、ほぼノンストップラリーをしていることから外部要因や政策の問題が調整局面を迎える可能性があるが、当社はこれを好機と捉える。 リスク 地政学リスクやマクロ・データによる市場不安;企業収益の悪化。 (出所:Jan 29, 2018 GF Securities (Hong Kong) Brokerage Limited)

Market Update ウィークリー・マクロ・スナップショット (Jan 4 2018)

お宝名銘柄は完全に取引可能なH株から 新たな政策 中国証券監督管理委員会(CSRC)は、さらなる海外上場システムを改善するために、2017年12月29日に完全に取引可能となるH株のトライアム・スキームを発表した。当局は、このスキームを受けることができる最大3社のみと発展的なアプローチをとることを強調した。適格な企業としての4つの基本的な条件は以下となる。1)企業は、海外投資へのアクセス、国有資産のマネージメント、国家安全保障及び産業政策、その他関連する法令に対する要件を満たす必要がある。2)革新的、開発をコーディネート、環境にやさしい、開放的で共有制を有し、実態経済の発展や「一帯一路」を率先して務める国家発展の方向性に則する優良企業である。3)時価総額10億香港ドル以上の比較的シンプルな株式所有構造を有する。4)良好なコーポレート・ガバナンス、法令による内部意思決定過程、株主の権利を全面的に保護する企業である。 香港時価総額の30%を占める制限されたH株 2017年11月現在、香港メインボードに上場する企業1,779社のうちH株は223社となる。そのうち、98社がA/H二元上場企業となり、128社がH株のみとなる。非二元上場H株のうち、制限されたH株は発行済み株式総数のおよそ67%を占める。11月末までに、二元上場H株の時価総額はおよそ7兆2千億香港ドル、非二元上場H株の時価総額は2兆5千億香港ドルと、それぞれ香港株式市場の22%、8%を占めた。これらのことから、新たな政策が完全に施行された場合、香港市場に大きな影響を与えるだろう。 非二元上場H株より転換要因がある二元上場H株 現在、ほとんどのA株がH株より高い評価額で取引されていることから、98の二元上場銘柄が取引可能なH株に転換する可能性は、それらがA株市場に転換できるのと同じくらい低い。128の非二元上場H株の主要株主が50%の株式保有を維持する必要がある場合、香港株式市場の2%を占める6,270億香港ドルの株式がオフロードされるだろう。 利害一致が再評価につながる 短期的に、トライアル・スキームを受けることができるのは3社のみという事実から、香港市場にオフロードされる取引が可能な新規株の数は少ないだろう。そのため、株式供給の増加によるマイナス的な影響は限定的である。一方、これらの企業が転換スキーム(株数、価格、タイミングなど)に関して既存株主と同意に至れば、主要株主が保有する株式の真の市場価値の創出は、企業と主要株主との利害が一致し、関連銘柄の再評価につながる可能性がある。 潜在的勝者 現在、時価総額10億香港ドル以上のH株は115銘柄ある。多くの候補からどの3社が選ばれるか予測することは困難であるが、ZAオンライン(6060HK)の革新的なビジネスモデル、レジェンド・ホールディングス(3396HK)の革新的な消費/サービス及び国有企業改革、ASMC(3355HK)のセミコンダクター・ビジネス、チャイナ・ロンユアン・パワー(916HK)/華能新能源(958Hk)/チャイナ・ダータ(1798HK)のグリーン・エネルギー・フォーカス、CMEC(1829HK)の一帯一路へのビジネス・エクスポージャー、中国华融(2799HK)/中国信達資産管理(1359HK)の資産運用事業の低迷と企業債務の再編はこのトライアル・スキームに選ばれる大きな理由となると当社はみている。 その他勝者 取引可能な株式の段階的な増加に伴い、主要株主と企業との利害一致によりコーポレート・ガバナンスとマネージメントの改善が見られ、香港株式市場は投資家をより引き付けるだろう。これにより、HKEX(388HK)や証券会社などの金融仲介業の株高や出来高増につながる。 リスク 政策の実行における不確実性と困難。 (出所:Jan 3, 2018 GF Securities (Hong Kong) Brokerage Limited)

Market Update ウィークリー・マクロ・スナップショット (Dec 19 2017)

サウスバウンド取引とマーケット・レビュー 出遅れ銘柄 イン、アウトパフォーム銘柄 アウト 先週の香港市場は、来年の米国経済がより力強いとするFEDの予想や、税制改革法案の可決を目前にした市場の期待に支えられ好調な米国市場によりわずかにリバウンドした。TMT(テクノロジー・メディア・通信)、自動車、保険、素材セクターがアンダーパフォームする中、ゲーム、航空会社、生活必需品、ヘルスケアー、銀行がアウトパフォームした。これは、年末前に高パフォーマンス銘柄から出遅れ銘柄にトレンドが変わったことを示している。 サウスバウンド資金買い越し;通年の買いは3500億香港ドルを超す 先週のサウスバウンドの平均出来高は、前週と比べ17%減の121億香港ドルとなり、11月の平均146億香港ドルを下回った。そのため、香港市場におけるサウスバウンドの市場シェアは、先週金曜日に9.2%に低下した。しかし、サウスバウンドの買いは増加し、一日の平均買い付けは前週に比べ28%増加し、26億900万香港ドルと11月の平均(26億5100万香港ドル)まで回復した。これは前週の激しい動きによる一時的なクールダウン後の香港市場に、中国の投資家の関心が戻っていることを示している。実際、11月のサウスバウンド資金による買いは3090億香港ドルを超え、現在の流れが続けば、2017年に前年比42%増の3500億香港ドルを超える可能性がある。 税制改革法案が焦点;高いインターバンク・レートの恩恵を受ける大手銀行 翌年の経済政策運営の方針を決める中央経済労働会議が今週開催される。当会議と第19回全国代表大会が短期間にあるため、当会議では全国代表大会の精神が受け継がれ、間接的な金融、金融リスクのコントロール、減税、住宅システム改革が重要課題となるだろう。目前に迫る税制改革法案が企業や個人の税負担を軽減することから、会議中の減税に関するどのようなニュースも密接にモニタリングされる。 一方、1か月物のHIBOR/SHIBORはそれぞれ3週/2週間上昇したが、市場の流動性は年末要因と米国の利上げにより引き締めが続いている。この傾向は、預金基盤が強固な大手銀行に有利となり、NIM(ネット・インタレスト・マージン)がより改善されると考える。そのため、当社は短期的に銀行株を推奨する。 リスク 地政学的リスクや米国の税制改革法案により引き起こされる不安が上げられる。 (出所:Dec 18, 2017 GF Securities (Hong Kong) Brokerage Limited)

Weekly Market ウィークリー・マクロ・スナップショット (Nov 16 2017)

今週の香港市場 投資戦略: 先週の市場のセンチメントは堅調で、5営業日の出来高は1千億香港ドルを超えた。ハンセン指数は、過去2週間で10%以上上昇したテンセント(700HK)主導で2008年の金融危機以来の高値を更新した。今週水曜日にテンセントは業績を発表する。市場は第3四半期の収益は、ゲームと広告収入により50%以上伸びると予想している。もし収益が市場の予想を上回る場合、今週テンセントとハンセン指数は一段高するだろう。しかし、米国の税制改革見通しを取り囲む不確実性は、今後の世界の株式市場にとって最大のリスクとなるだろう。先週、米上院は税制改革法案を発表したが、米下院と比べ法人税減額の1年間の延長を含む多くの違いが存在した。当社は、トランプ大統領はこの提案に同意しないと見ている。上院と下院は最終的な法案を交渉するための時間がより必要である。もし、この立法プロセスが延期された場合、経済見通しに対する投資家の楽観的な見方が逆転し、世界の株式市場の修正を引き起こす可能性がある。今年ハンセン指数は30%以上上昇しており、12月に利食い売りがあるかもしれない。 GFS A株市場カラー、力強さを維持できる業界リーダー (*中国国内機関投資家向けのGFSセールストークは、一喜一憂しながら市場センチメントのわずかな変化を検知するものである。当社の見解について下記をご参照ください。) ミューチュアル・ファンドマネージャーの声 強気な見方1 現在、市場はデレバレッジを期待しているため、結果的に市場圧力は前回より厳しくなるが、第4四半期にいくつかの問題が生じると見ている。一方、上場企業のバランスシートは以前より確実に健全であることは、注意する価値がある。これらのことか株式市場は構造的な投資機会を伴い、上下しながら上昇を続けると考える。当社は、成長の可能性や過去の評価に対して株式を評価する重要性を強調し、ファンダメンタルズに焦点を当てた市場の傾向が持続すると考え、新エネルギー車、自動車のエレクトロニクス、ドラッグ・サプライ・チェーン、カスタマイズ家具、証券、鉄鋼に注目している。 強気な見方2 2017年第4四半期は医薬品セクターに注目している。株価が安く、財務、輸送、飲料において安定したキャッシュフローを持つセクターとしてポジティブである。 強気な見方3 外国人投資家の市場への影響は高まっている。これらの投資家は長期投資の傾向があり、短期的な価格変動に左右されない。そして海外の競争相手から市場シェアを奪うリーディング・カンパニーに興味を持っている。そのため、市場シェア拡大の余地が十分ある企業やテクノロジー、ポジションの点から競争相手を代替する可能性のある企業に注目する。 ニュートラルな見方 市場はTMT(テクノロジー・メディア・テレコム)や小型株/新規上場したセミコンダクター主導で優良消費銘柄が上昇し、相対的に堅調さを維持している。一部の株式が比較的高水準まで上昇している事実から生じるリスクがある反面、ファンダメンタルな市場の動きの反転は見られない。当社は、投資家が消費やTMT関連の保有を続けることを推奨する。新たなポジションは低位から上昇する可能性のある銘柄から築くべきである。 プライベート・エクイティ・ファンドマネージャーの声 強気な見方1 業界のリーディング・カンパニーのほとんどは、2017年第3四半期の収益は予想を上回った。当社が考えるトレンドは、直近の業界再編に伴うこれら企業の継続的な利益成長が今後数四半期続き、投資家が評価の基盤として2018年の収益予想を転じるため、業界リーダーの評価は低下すると見ている。これら業界リーダーの株価は市場に沿って下落するより一段高すると考えている。 強気な見方2 売られ過ぎの銘柄は高収益により支えられていると強調したい。直近では大型株のチャイネクスト銘柄が持ち直しているため、堅調な収益基盤がある売られ過ぎの小型株を推奨したい。それはより低位でリスクとリターンを合わせ持つだろう。 保険会社の声 大型株は、先進国と新興国市場(インドを除く)の両市場で、伝統的及びハイテクセクターの株価が高騰している。サイクル的な要因を除き、業界のファンダメンタルに基づき今後2年間でこのトレンドが逆転する兆しは見られない。短期的には資産の質の改善から大型銀行株の保有を推奨する。 GFSセールスの声 先週のA株市場の特徴として製造業、消費、ハイテクセクターの株価上昇と同様に、業界リーダーの堅調さが挙げられる。一方、ノースバウンド(北行き)投資家は保有するブルーチップ銘柄の一部の売却を開始した。機関投資家の一部は、確定売りや異なる性質を示す銘柄にポジションの入れ替えを開始している。年末が近づいているため利益を確定し、他の投資家の影響を保護しなければならないと機関投資家は考えていると思う。そして、製造業、ハイテク、環境銘柄は市場のリスク選好における構造的な増加により来年も引き続き堅調であると考える。 GFSセールスの声 先週のA株市場の特徴として製造業、消費、ハイテクセクターの株価上昇と同様に、業界リーダーの堅調さが挙げられる。一方、ノースバウンド(北行き)投資家は保有するブルーチップ銘柄の一部の売却を開始した。機関投資家の一部は、確定売りや異なる性質を示す銘柄にポジションの入れ替えを開始している。年末が近づいているため利益を確定し、他の投資家の影響を保護しなければならないと機関投資家は考えていると思う。そして、製造業、ハイテク、環境銘柄は市場のリスク選好における構造的な増加により来年も引き続き堅調であると考える。 (出所:Nov 13, 2017 GF Securities (Hong Kong) Brokerage Limited)

Weekly Update ウィークリー・マクロ・スナップショット (Oc 18 2017)

中国共産党全国代表大会中の市場センチメントはポジティブ;政策主導セクターがアウトパフォーム 来年の利上げペース鈍化を示すFOMC議事録 先週、FEDは最新のFOMC議事録を発表した。その中で当局が12月の利上げに関して合意に至っていないことが示され、3つのグループに分けられたことが明かされた。1)当局者の「多く」は年内に更に一回の利上げが適切であると考えている。2)「数名」はインフレ見通しを取り巻く不確実性を強調した。利上げはインフレ上昇率に左右されることを意味する。3)「少数」はインフレ率が確実に2%の目標に向かうまで、FEDは利上げを延長すべきであると示唆した。報告書には「多く」「数名」「少数」の正確な数字を明示していないが、当局者の半数以上が9月のFOMC会議で12月の利上げを期待していると当社は考える。;これも当社のベースラインであった。今年のインフレ軟化の少なくとも一部は無線電話サービスや処方薬の価格の急落など、一時的であったと考える。しかし、中期的に技術革新が価格に及ぼす影響や一般的なグローバル要因など、いくつかの要因は消えることはないだろう。これらの要因が永久的な特徴であると判明した場合、来年インフレ率は2%の目標まで上昇する可能性はないだろう。今後のデータが予想どおりとなれば、12月のFOMC会議で利上げの可能性は高いと見ている。しかし、当社は来年FEDの2回の利上げを予想しており、FED当局の予想を下回っている。 世界的な株式市場のセンチメントを高める米国の好収益 先週、米企業は2017年第3四半期の業績発表を開始した。ファクトセット・リサーチによると、アナリストはS&P500社の利益成長率を2.5%と予想している。500社の半数近くがハリケーン「ハーベイ」と「イルマ」のマイナス影響を主張していることを考えると、2.5%の利益成長率は素晴らしい結果である。保険業界は最大の収益の低下を報告すると予想される。金融セクターを除けば、残りのセクターの利益成長率は5.0%に上昇すると予想される。また、最終的な数字は市場の予想を上回り、一桁の高い成長率に到達すると考える。好収益は、10月の米国株式市場の高値更新を促し、世界の株式市場にプラス的なセンチメントを与えるだろう。 市場の焦点となる第19回中国共産党全国代表大会 中国・香港市場方面では、今週10月18日から北京で開かれる第19回中国共産党全国代表大会が投資家の焦点となるだろう。加えて政治任用制、経済政策が会議の焦点となる。ここ数年、在庫調整や過剰な産業能力、金融におけるデレバレッジの改善を見てきたが、これらは今後数年続くだろう。そのため、優先される政策は、引き続き構造改革に関するものとなるだろう。投資家は供給側の改革、企業のデレバレッジ、国有企業改革などいくつの話題に注目するだろう。大会中の市場のセンチメントはポジティブであると予想している。具体的には、混合所有制改革セクターなどの政策変更の恩恵を受けるセクターが短期的にアウトパフォームする可能性がある。国家石油公司(CNPC)は、11月末までに強制的な混合所有制改革が完了するとしている。今後2週間、ペトロチャイナ(857HK)、シノペック(386HK)、CNOOC(883HK)が投資家の注目を集めるだろう。 (出所:Oct 16, 2017 GF Securities (Hong Kong) Brokerage Limited)