香港・中国市場の動き (2014.12.31)

香港・中国市場の動き

12月市場の焦点は、主に原油価格の下落、ならびにロシアのデフォルト・リスクにあり、これらが要因となり、ハンセン指数を含め、世界の株式市場の下落圧力となっております。なお、A株およびH株を含め、他の市場を上回り、プラスのリターンを出しているのは少数のマーケットに限られています。

私たちはこのような状況になることを数ヶ月前より予測しており、実際に十分な準備を既に行っております。12月に人々が原油価格の下落、およびロシアのデフォルト・リスクの心配を始めた頃、私たちのほうでは、現金保有率を30%程度まで大幅な引き上げを行っております。他ではこの状況に注意を払わなかったものの、10月の時点で私たちの報告では、すでにこのようなリスクの浮上に対する警鐘を鳴らしておりました。

2ヶ月前の月報にて、以下の報告を行っております:

“これらの中で、ロシアはその経済収入を原油に多く依存しているため、経済破綻、またはデフォルト・リスクに直面するリスクが高い国となります。米ドルの高騰、原油需要の急落、ならびに原油の過剰供給。これらの要素がドミノ式に原油価格の下落を引き起こし(1バレル60ドル、またはそれを更に下回るか?)、さらにはロシア経済の緊縮を引き出すことが考えられます。”

以上の事実から、私たちのグローバル市場のシステマチック・リスク(=分散不能リスク)に対するモニタリング機能が正確に作動しており、他の資産マネージャーが行動を起す以前に、そのリスクに対し、的確に予防対策を実施できていることが証明されます。これは同時に、過小評価された株、そしてパニックに陥ったために売り出された優良株を手にする、貴重な機会を生み出すことにもつながり、それは十分な準備を怠らなかったために、購買力(現金貯蓄)を失わなかったことがまた功を奏するものといえましょう。

12月を通して銀行ならびに保険業界の株に限り、購買の意欲が増しているのとは裏腹に、私たちはその他様々な株が巨大な売却圧力に直面していることを目の当たりにしました(特に原油ならびに新エネルギー関係の株において)。私たちの観点では、この種の購買意欲とそれにつづく行為は、非理性的な一時しのぎのものでしかありません。なぜなら、このような購買行為は、中国がまもなく銀行の預金準備率を引き下げることを願い、年を越す前に、狂ったように持ち株を金融株に換えようとする、多くの慌て者の投資者がつくりだした、「勢い」に乗ろうとするようなものでしかないからであります。

すでにお気づきになられているとは思いますが、私たちの方では、このような「売買ゲーム」に参加するようなことはしません。私たちが掲げている投資理念のひとつは、“一時的な勢いに乗るような「投機」行為には加担せず、その代わりに人々が投売り、売却しようとする低価格の株式に注目し、「投資」すること”であります。今月は顧客の皆様に、私たちが有言実行できていることを示すことができました。月の中旬に市場が最低値に下落した際には、私たちは過剰に売却されている新エネルギーに関する大型株に対し、潤沢な現金貯蓄を元手に、新たなポジションを構築するべく既に動き出しております。

市場実績に関して言えば、数ヶ月前に私たちが予測していた通り、A株とH株のパフォーマンスはハンセン指数のそれを上回っております。先月私たちはA株およびH株が上昇しているのに対し、ハンセン指数が下落しているのを観察しました。先日の月報でも報告されていることを繰り返したくはありませんが、展望として、このような市場の状況は、この先何ヶ月間か続いていくものと予測しております。これはA株が中国国内における流動性の増加、ならびに構造改革を促す政策により支持され続けるのに対し、香港のハンセン指数は、(1)香港企業における成長の減速、そして(2)米ドルの高騰による流動資産のアジアからの流出が原因となり、下落するものと考えられるからです。私たちはA株およびH株の成長に対し、前向きに考えており、この先もA株がH株を上回るパフォーマンスを見せることを期待していますが、A株のETF(およそ40%の増益)を部分的にH株のそれに切り替えることにしました。これはH株がA株に対し比較的安価であり、変動率もまた比較的低く、そのうち株価がA株に追いつくことが期待されるからであります。

グローバル市場におけるシステマチック・リスクのレベルについては、穏やかな緩和傾向が観察されます。これは(1)中国が既に5.5兆の人民元に相当する米ドルを新たに投入し、金融緩和を進め、(2)原油価格の下落によって引き起こされる、ロシアの債務危機の影響が拡散される傾向が顕著でなく、また(3)同じく原油価格の下落が、アメリカの高利回り債券市場(high yield markets)にもたらす影響も大きいものではないと考えられるからです。しかしながら、リスク・レベルの穏やかな緩和傾向は、リスクが無くなったことを意味しておりません。例えば、米ドルが高騰し続けるなかで、これは米ドルのキャリー取引 (U.S. Dollar funded carry trades) を解消させ、ならびにアジアからの継続的な流動資産の流出による脅威を生み出すことにつながります。また、私たちはギリシャが再度ユーロ圏に対し、システマチック・リスクによる危機を引き起すこ 2 2 とはないと考えますが、仮に欧州経済全体が悪化を続ける場合には、欧州の債券危機の悪影響が蔓延していく可能性は否定できません。したがって私たちは、現金保持率を数パーセント引き下げ、20%程度に維持しています。

2014年に私たちの運用資産残高は約20%増加し、ハンセン指数、ならびにその他同業者の実績を大きく上回ることができました。資産マネージャーにとり、2014年は顧客の皆様のために、プラスのリターンを生みだすことは難しかった一年でありました。しかしそれでも、私たちが誇れる実績を挙げることができたのも、私たちの慎重な投資理念と方法のもと、仔細に研究および分析を行い、紀律を保持し、また投資の潜在価値が解き放たれるのを根気強く待ち、投資のリズムを違うことなくコントロールすることができたからであると考えております。統計からもこれらは事実として明らかになっています。

以上の結果が、私たちの優れた実績が運気からではなく、私たちの投資スキルによってもたらされたものであることを示し、これからも私たちは最善を尽くし、顧客の皆様にプラスのリターンを提供できるよう努め続けることを約束します。

これにて私たちの会社を代表し、顧客の皆様の長い間のご愛顧と信頼に対し、深い感謝の意を示させて頂きます。ありがとうございました。

<出所:> http://blog.jladvisers.com/2015/01/14/hkchina-market-update-%e4%b8%ad%e6%b8%af%e8%82%a1%e5%b8%82%e6%9c%88%e5%a0%b1%ef%bc%88dec-31-2014%ef%bc%89/

150131 market update dec2014

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